SEOとWEBマーケティング

WEBマーケティングの重要な施策の一つがSEOです。

一時期「無料で行える告知」としてもてはやされた頃に「ブラックハットSEO」が横行して検索結果が荒れた時期がありましたが、今は技術と環境が整ってきたので、検索エンジン側(Google)の理想とする運用ができている様です。

今回は、SEO対策について、基本的な方針をその歴史も踏まえながら解説します。

いまさら聞けない!そもそもSEOとは?

SEOとは、「Search Engin Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と翻訳されます。

簡単に説明すると、自分のホームページが検索エンジンに検索されやすい状態にチューニングすることです。

検索エンジンはいくつかありますが、Googleに向けた対策が主になります。

当初は、検索エンジンの分析能力があまり発達していなかったので、対策も非常に簡単でした。

今ではあまり重要視されないHTMLの構造的なチューニングが多大な効果を発揮する時期もありました。

タイトルやキーワードを変更しただけで、大きく順位を上げる事が出来ました。

しかし、Googleをだますような手法でSEOを行って上位表示する施策が横行し、SEOはどんどん複雑化してきました。

Googleも推奨するSEO

ご存知ない方は意外と思われるかもしれませんが、Googleはガイドラインを公表してSEOを推奨しています。

改めて確認したところ、膨大な文章量になっています。

検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド

こちらにはPDFファイル版も用意されています。

検索エンジン最適化スターター ガイド

ここに書かれていることを忠実に実施して行けば、SEOについてはほぼ間違いなく、サイトを上位表示することが可能です。

Googleの使命とSEO

SEOについて考える時に、Googleが何を目指して検索エンジンを運営しているのかを把握しておくと、非常に参考になります。

以下のページで、Google自ら「Googleの使命」を詳しく解説していますので、一度、読んでおくことをお勧めします。

Google の使命

冒頭には、以下の様に書かれています。

Google の使命は、Google 独自の検索エンジンによって世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすることです。
Google が 1998 年にサービスを開始して以来、検索は大きな進歩を遂げてきましたが、Google の使命は今も当時と変わりません。

この様に、創業当初から「Googleの使命」は変わっていません。

そして、「検索に対するGoogleの方針」が書かれています。

  • ユーザーを最優先する
    Google は、有益で関連性の高い検索結果を提供できるよう努めています。
  • ウェブサイトの所有者をサポートする
    オンラインで存在をアピールしたいサイトオーナーやビジネスをサポートします。
  • 情報アクセスの機会を最大限確保する
    Google は、自由で開かれたウェブを守るための取り組みを行っています。

さらに、社内では「Don’t be Evil(邪悪になるな)」を非公式な行動規範としています。

Googleが何を実現したくて検索エンジンを運営しているのか、これらの方針を踏まえた上で前述の「検索エンジン最適化スターター ガイド」を参考にSEOを実行すれば、間違いなく上位表示できるでしょう。

SEOの暗い歴史 – ブラックハットSEO

そんな便利なSEOですが、現在の状態に落ち着くまでに、非常にドロドロしたSEO暗黒時代がありました。

まず、良く行われていたのが、「被リンク数対策」です。

自社でいくつものサーバーを用意し、関連する分野のブログを立ち上げ、メインのサイトにリンクを張ります。

すると、メインのサイトはリンクが集まるので順位が上がりやすくなるという理由です。

主な対策はリンクを発信する子サイト、こちらにどんどん記事を追加していきます。

まだきちんと記事を書いているサイトはましな方です。

中にはキーワードを設定すると関連するキーワードを含むサイトを検索し、複数の文章をミックスして自動的に設定した文字数の文章を生成するというソフトまで現れました。

その様なブログを用意できない人のために、複数のブログから被リンクを張るサービスも流行りましたね。

被リンク対策はいずれ破綻するだろうとあまり積極的には行いませんでしたが、思いの他、長く被リンク対策の時代が続き、Googleにはがっかりしていました。

しかし、「ペンギンアップデート」、「パンダアップデート」が行われ、ようやく「被リンク対策」の時代は幕を閉じました。

また、同時期に「ページ数対策」も行われていました。

ページ対策が話題になった当初は、100ページ以上のサイトが強いと言われ、皆こぞってページ数を半ば無理やり増やしていました。

中には、サイト全体のコンセプトを無視したページを増やし、むしろ、ビジネス的にはマイナスなのではないか、というサイトもありました。

被リンク対策の子サイト同様、キーワードのみを重視した、意味のないページが沢山作られました。

そのうち、いやいや、100ページでは競合に勝てない、1000ページあれば圧倒的に勝てると発信する人も現れました。

確かに、効果は発揮した様ですが、こちらも「ペンギンアップデート」、「パンダアップデート」などの際に撃沈されました・・・。

今考えると滑稽な話ですが、当時はどの施策も確かに効果はあったのです。

「そんなキーワード対策だけの意味のないページを増やしてどうするの?」と思うかもしれませんが、アフィリエイトなどで商品バナーのクリックを目的としたサイトでは、莫大な利益を上げた人もいた様です。

しかし、「ペンギンアップデート」、「パンダアップデート」などでランキング圏外に落ち、二度と復活しないサイトも多数ありました。

現在のSEOの主流 – コンテンツSEO

最近では、「コンテンツSEO」すなわち、ホームページの「質」と「」量が大切という流れが主流になり、ようやく、Googleが意図するところのSEOに落ち着いてきたようです。

元々、Googleではページの「質」と「量」を重視すると宣言しており、この姿勢は創業当初からほとんど変わっていません。

前述の「Googleの使命」にもありますが、Goolgeは「ユーザーが欲しい情報、さらにはそれに関連する情報を検索して提案」することを目的としていますので、ページの「質」が問われる訳です。

さらにある程度の「量」がないと、十分ではないし、「質」の高い情報をたくさんの「量」提供できるという事が、専門性が高いという判断になります。

「質」と言っても、以前は様々な理由で実装されていませんでしたが、コンピューターの高速化やハードディスク(ストレージ)の大容量低価格化、AIの実用化などにより、実現可能となったと思われます。

今後は、さらに精度が上がって行くと思われますので、コンテンツの「質」と「量」はますます重要になって行くでしょう。

まとめ

Goolgeの方針とSEOの歴史を解説してきましたが、いかがでしょうか?

SEOについては、ガイドラインでこと細かに説明されていますので、こちらに従えば間違いありません。

さらに、「検索に対するGoogleの方針」を把握した上でコンテンツ制作を行えば、検索エンジンを通じで意図するユーザーに情報を提供することができるでしょう。

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