初心者のためのWordPress入門 前編

ブログやホームページを始めようと思ってWordPress(ワードプレス)を始めようと思った方は、調べてみると最初、戸惑うと思います。

facebookやtwitter、instagramなどのSNSや無料のブログは登録するだけで使い始めることができますが、WordPressの場合は、ドメインやサーバーの準備、WordPressのインストール等、すべて自分で行わなければなりません。

しかし、とっかかりは難しそうに見えるWordPressですが、慣れてしまえば非常に便利なツールです。

この記事では、初心者の方がWordPressを始めるにあたって、最低限、把握しておいた方が良い知識をまとめました。

WordPressについて

まずはWordPressの成り立ちについて、簡単に触れておきます。

WordPressを一言で表すと「オープンソース」で開発されている「コンテンツ管理システム(CMS)」です。

ブログを運営するためのソフトウェアとして開発されましたが、バージョンアップを重ねるにつれ、コンテンツ管理システムとしての機能が充実しました。

単なるブログとしてだけではなく、WordPressをベースに企業のホームページやコミュニティーサイト、ECサイトなど、様々なWEBサイトを容易に作成・運営することができます。

PHPというプログラミング言語で開発されていて、機能をカスタマイズする場合には、PHP言語でプログラムします。

データの管理は、MySQL(マイエスキューエル)というオープンソースのデータベースを利用します。

WordPressのメリットとは

WordPressはブラウザ上からWEBサイトの編集や更新などの管理を、手軽に行う事ができる、コンテンツ管理システムです。

また、オープンソースで開発されていることから、様々なテーマ(ブログでいうデザイン テンプレート)やプラグイン(追加機能)が無償で提供されています。

ブログだけではなく、会社のホームページからコミュニティーサイト、ECサイト、不動産サイトなど、WordPressをプラットフォームにすることにより、幅広いジャンルのWEBサイトを手軽に安価に制作することができます。

ゼロから業者に開発を依頼した場合、100万円以上はかかるであろうWEBサイトも、WordPressをベースに制作することで、大幅に期間と費用を節約することができます。

WordPressのメリット

  • オープンソースで開発されているので、誰もが無料で利用できる
  • WEBサイトの更新・管理が簡単に行える
  • 利用者が多いので、情報が多く流通している
  • オープンソースで開発されているので、テーマやプラグインが無料で豊富に提供されている
  • 高機能なテーマやプラグインは有料になるが、比較的安価で手に入る
  • WordPressをプラットフォームにすることでWEBサイトの作成期間と費用を抑えられる
  • 豊富なテーマから選択することにより、特定の分野のWEBサイトをテーマをインストールするだけで作成できる
  • 豊富なプラグインから選択することにより、運営しているWEBサイトの機能を容易に拡張できる
  • PHPで開発されているので、カスタマイズが行いやすい

WordPressで覚えておきたい用語

ここまでで登場した、覚えておいた方が良い重要な用語を以下に解説します。

オープンソース

誰もが無料で自由に利用できるソフトウェアです。

ソフトウェアのソースコード(プログラミング内容そのもの)が無償で公開されていて、改変や配布を自由に行う事ができます。

通常のソフトウェアは有料で購入するか、月々の利用料金を払って使用し、ソースコードも公開されることはありません。

コンテンツ管理システム(CMS)

ホームページに掲載するテキストや画像などのコンテンツを統合的に管理するシステムです。

技術的な知識がなくても、コンテンツを用意できればページを作成して情報発信を行う事ができます。

PHP

WEBサーバー上で動かすことのできる、オープンソースのプログラミング言語です。スクリプト言語と呼ばれる比較的、簡易なプログラミング言語で、HTML埋め込むことができるため、WEBのシステム開発に良く利用されます。

PHPを動かすには、PHPがインストールされたWEBサーバーが必要になります。ホームページのレンタルサーバーは、PHPを動かす環境が整っています。

MySQL

無料で利用することができる、オープンソースのデータベース管理システムです。データベースとは、データの集まりをソフトウェアから利用しやすい様に整理して保存するシステムです。

WordPressの利用においては、入力したデータを保存・管理する場所と覚えておけば良いでしょう。

テーマ

ブログでいうところのデザイン テンプレートです。デザインだけではなく、その「テーマ」に合わせた機能や拡張性を備えていることが特徴です。

テーマはいつでも変更することが可能ですが、特定の機能を持ったテーマから別のテーマに変更する場合は、テーマ特有の機能やカスタマイズした内容は失われてしまうので注意が必要です。

無料で多数のテーマが提供されていますが、デザイン性に優れたテーマや高機能なテーマは有料の場合が多いです。

また、機能制限のある無料版を提供し、費用を払うとすべての機能を使えるというテーマもあります。
初心者には難易度は高いですが、テーマを自分で制作することもできます。

プラグイン

プラグインはWordPressが基本機能として備えていない機能を追加します。

様々なプラグインが無料で提供されています。

高機能なプラグインは無料で提供しつつ、一部の機能が有料となっていることが多いです。

プラグインはいつでも、いくつでも追加が可能です。

高機能なプラグインを除き、利用は難しくないのですが、説明が英語なので難しく感じることがあるかもしれません。

WordPressを始める為に準備するもの

WordPressを利用してWEBサイトを制作するには、物理的な環境と必要な情報という観点から、以下が必要になります。

連絡先情報

ドメインやサーバーの契約に必要です。住所や電話番号が必須です。ドメインは英語も登録しますので、英語での住所表記を予め調べておくと契約がスムーズです。

メールアドレス

ドメインやサーバーの契約の際、管理先・連絡先として登録します。

ドメイン

ドメイン名は、「インターネット上で表示するための住所」です。ホームページのアドレスの、https:// の後の「〇〇〇〇.com」の部分を指します。登録制で利用することができ、利用は早い者勝ちです。

レンタルサーバーのドメイン名を利用することも可能ですが、自分でWEBサイトを作成する場合は、自分のドメインを取得することが一般的です。

WEBサイト用サーバー

レンタルサーバーを契約します。

WEBサイトを公開するために、インターネットに繋がったサーバーが必要です。

自前で用意するとサーバーの管理やインターネットの接続に多大な費用が掛かりますので、ネット上の空間を間貸しする「レンタルサーバー」を利用します。

FTPソフト

WordPressは、ほとんどの機能を「ダッシュボード」から操作することができますが、WordPressのバックアップやトラブル対応の為に用意しておくことをお勧めします。
レンタルサーバーによっては、管理画面からFTPと同様のファイルの操作を行う事ができますが、使い勝手がイマイチの事が多いです。

クレジットカード(お金)

WordPress自体は無料ですが、ドメインやサーバーには費用が掛かります。

決済にはクレジットカードの利用が便利ですが、コンビニや銀行振込などで手続きすることもできます。

振り込みの場合は、入金確認まで時間がかかります。

ドメインの取得については、入金確認まで正式に登録されませんので、お急ぎの場合はクレジットカードで決済した方が良いです。

以上については、「WordPressをインストールする前に」で詳しく解説しています。

続きは後編に

ちょうど、半分くらいまで来ましたので、一区切りして後編に続きたいと思います。

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