オウンドメディアと言ってしまうと、大企業が構築するシステムの様に思ってしまいますが、ホームページの分類としては『ブログ型』のホームページとなります。
『ブログ』と言っても、個人の日記的なものからお店の様子を伝える、企業の情報発信など、幅広い使い方があります。
オウンドメディアは、この中でも、集客を目的として専門的な情報発信に特化したブログと言えます。
ホームページとしては、単なる『ブログ』ですので、何も、大手企業ではなくとも、中小企業や個人事業、フリーランスでも、簡単に立ち上げることができます。
大手企業の活用が注目されているのは、マーケティングオートメーションシステムとしてオウンドメディアを構築し、成果が表れているからです。
オウンドメディアはホームページの仕組みとしてはブログの発展形ですので、何も、大がかりなシステムがなくても、構築が可能です。
中心となるのはコンテンツ、構築するシステムはその先の話です。
ポイントさえ押さえれば、集客するオウンドメディアを構築することは難しくはありません。
コンテンツ
そもそも、オウンドメディアの構築って何から始めればよいのか
オウンドメディアに関わらず、ホームページを構築するには、その目的を明確にすることが非常に重要です。
目的が明確でないと、訪問者に伝える情報を決められませんので、そもそも、ホームページの情報構成を組み立てることができません。
オウンドメディアの場合、その目的は明確、『アクセスを集める=集客』です。
そして、『集めたアクセスを顧客化する=売上』です。
つまり、オウンドメディアとは、『アクセスを集めて顧客化し、売り上げを上げる仕組みを持ったブログ(ホームページ)』です。
最終目的は明確ですので、販売する商品やサービスが何なのかにより、発信する情報も決まってきます。
もし、販売する商品やサービスが無い、という場合でも、広告やアフィリエイトなどでキャッシュポイントを作る事ができます。
アクセスを集める情報発信を行う事ができれば自信があるのであれば、特に商品やサービスを持っている必要もありません。
自社の商品やサービスを販売する場合、気を付けなければならないのは、その商品やサービスに本当に需要があるか、という事です。
残念ながら、いくらアクセスを集めても、誰も欲しがらない商品やサービスは、売れません。
販売チャンネルを増やしさえすれば売れる、と確証のある商品やサービスであれば、確実に売り上げを伸ばすことができるでしょう。
売れる商品やサービスの正体とは?
ではここで、売れる商品やサービスとは一体何なのかを考えてみましょう。
そもそも、お客様は何であなたの商品やサービスを買ってくれるのでしょうか?
「必要だから」
そうです、必要だから買うのです。
だから、単純に「必要ないもの」はタダでも欲しくありません。
それでは、もう少し突っ込んで考えてみましょう。
お客様は何でその商品やサービスが必要なのでしょうか?
・・・
難しいでしょうか?
それは、『その商品やサービスがないと、困るから』です。
つまり、売れる商品やサービスとは、『お客様の困りごとを解決する』のです。
これがなければ売れません。
商品やサービスが売れない原因は『商品の問題』がほとんどです。
商品に問題があるのに、売り方を駆使しても、売れることはありません。
業績が上がらず苦労している方は、一度、扱っている商品やサービスがお客様のどんな困りごとを解決し、どんな場面に役に立っているのか、今一度洗い出してみて下さい。
そして可能であれば、既に購入頂いた方の感想をもらうと良いでしょう。
既存のお客様が満足しているのであれば、オウンドメディアの活用により、新たなお客様を開拓することができます。
商品やサービスがイマイチかもしれない、という場合は、改善すれば売れるのか、そもそも最初から商品開発しなければならないのか、課題を見つけ出し、お客様の困りごとを解決する商品を提供しましょう。
商品やサービスが決まれば、オウンドメディアの内容も決まる
オウンドメディアを構築して、最終的に販売する商品やサービスが決まれば、おのずから発信する情報は決まってきます。
『商品・サービス=お客様の困りごとを解決するもの』ですので、『困っている人に役に立つであろう情報』を発信します。
既に販売していて既存のお客様がいるのであれば、イメージし易いと思います。
その商品やサービスが解決する、お客様の困りごとの周辺情報を発信します。
たまに、「そんな情報出したら、うちの商品買ってくれなくなるよ」という方もいらっしゃいますが、これは気にせず、情報提供した方が良いです。
その様な情報であれば、あなたが発信しなくても、他の人が発信する可能性があります。
お客様が比べた場合、A社にはこの情報があったけど、B社にはなかった、となれば、普通はA社を選ぶと思いませんか?
情報は出し惜しみしない、これが、ネットを活用した情報発信の鉄則です。
但し、ビジネス上、秘匿すべき情報というのはあると思いますので、そこは臨機応変に考えて下さい。
オウンドメディアに来るお客様に提供すべき情報とは
商品問題をクリヤーにした上で、提供する商品やサービスが決まれば、発信する情報も決まってくると思います。
情報を発信するのは良いですが、そのページを見るお客様はどこからくるのでしょうか?
基本的には、検索エンジンからやってきます。
提供する情報や商品、サービスによっては、facebookやtwitter、instagramなどで同時に情報発信することにより、SNSを経由してくることもありますが、オウンドメディアの運営を続けていると、ほとんどは検索エンジンになります。
それは、検索エンジンがその様な仕組みになっているからです。
しかし、検索エンジン経由と言っても、競争が激しく、そんなにうまく行くのか、と思うかもしれません。
ここでお客様の目線で考えてみましょう。
検索エンジンでは、キーワードを入力して、あなたのホームページに訪問します。
そもそも、何でその情報を検索するのでしょうか?
知りたいことがあるからです。
では、それが、あなたの商品やサービスに係る情報の検索の場合はどうでしょう?
その商品やサービス、あるいは関連する情報についてもっと知りたいから、ですね。
商品・サービス=お客様の困りごとの解決、でした。
つまり、あなたの情報にアクセスしてくるお客様は、検索エンジンでキーワードを入力し、『困りごとを解決』するために検索するのです。
この事を把握した上で、発信する情報を組み立てていけば、おのずからアクセスが集まるブログ、オウンドメディアができるのです。
来訪したお客様との接点を作る
ところで、ホームページにアクセスするお客様の中で、すぐにでもあなたの商品やサービスを購入したい!という方はどれくらいいると思いますか?
一般的には、1%程度と言われています。
これを多いと思うか少ないと思うか・・・100人アクセスして1人が買おうかな、と思っている状況です。
必ず買ってくださるわけではありません。
ネットで見ていますので、自宅で食事前に見ていて、「これ買おうかな」と思っても、「ご飯だよ~」と呼ばれそのままになってしまう、なんてことも考えられます。
買おうとしている人でもそんな程度ですので、残りの99%はどうしたらよいのでしょう?
ここには、お客様に足跡を残してもらう仕組みを用意する必要があります。
お客様の喜ぶ特別なノウハウや情報を提供する無料プレゼントを用意して、メールアドレスを登録してもらいます。
- PDF配布
- ステップメール配信
- ホワイトペーパーの提供
- 動画の提供
- 音声の提供
そして、登録した方には、継続してメールマガジンを送る事を了解頂き、継続してご案内を送れるようにします。
前述の通り、すぐに買う方はアクセスの1%、残り99%の方は「いつか買う」お客様です。
買うタイミングになったときに、あなたの事を思い出してもらわなければなりません。
そのために、継続してご案内する仕組みが必要です。
ポイントを押さえてオウンドメディアを企画しよう
多少、端折ったところもありますが、以上のポイントを押さえれば、オウンドメディアの内容を企画することができます。
整理すると以下の様になります。
- オウンドメディアを構築する目的を明確化する
- 商品・サービスを確認、必要であれば改善・開発
- 提供する商品・サービスを決定
- 発信する情報を決定
- お客様との接点を作る仕組みを用意
最低、以上を整理しておかないと、具体的な構築作業~運用に進むことができません。
また、この様に企画すれば、アクセスの集まるブログ=オウンドメディアを構築することは、中小企業や個人事業、フリーランスの方でも十分に可能です。
集客するオウンドメディアが構築できれば、皆さんのビジネスにゆとりができると思います。
是非、ご活用下さい。