WordPressを使えば簡単にWEBサイトが作れるのか、と思っていざ作業に入ろうとしたとき、何から始めますか?
今回はWordPressをインストールするためには何が必要か、準備すべき情報と環境について解説します。
コンテンツ
WordPressでWEBサイトを作成するために必要なもの
早速ですが、物理的な環境と必要な情報という観点から、WordPress WEBサイトを作成するためには以下が必要になります。
- 連絡先情報
- メールアドレス
- ドメイン
- WEBサイト用サーバー
- FTPソフト
連絡先情報
ドメインの取得やレンタルサーバーの契約に必要になります。
ドメイン名の取得情報(住所や電話番号)は公開情報になりますので、個人の方の場合は公開されても問題のない連絡先を用意しましょう。
個人情報の代わりにドメイン取得業者の情報を公開するというサービスもあります。
ホームページを立ち上げる前にメールアドレスが必要
一からホームページを立ち上げる際には、まず、メールアドレスが必要になります。
これは、以下で説明するドメイン名の取得、サーバー契約の時に管理先・連絡先として登録するためです。
携帯のメールアドレスは文字数制限があるためNGです。
個人で立ち上げる場合には、会社のメールアドレスもやめておいた方が良いです。
以前は無料メールもNGでしたが、Gmailのメールアドレスは大丈夫です。
携帯や会社のメールアドレスしかないという方は、Gmailでメールアドレスを作成すると良いでしょう。
ドメイン名は早い者勝ち!
ドメイン名は、「インターネット上で表示するための住所」です。
会社のホームページを教えてもらう際に「ホームページのアドレスを教えて」と表現するように、「インターネット上の住所」と考えて頂いて構いません。
ホームページのサーバーには「IPアドレス」という「nnn.nnn.nnn.nnn」という12桁の数字が割り振られていますが、「DNS(Domain Name System)」という仕組みを通して「IPアドレス」と「ドメイン名」を紐づけします。
ドメイン名は固有の文字列で表され、「このドメインが使いたい!」と思っても、先に他の誰かが使っていると使う事ができません。早い者勝ちです。
ドメイン名は専門の「レジストラ」というドメイン登録業者を通して取得手続きを行います。
取得手続きには、ご自身の名前や住所、氏名、連絡先情報(電話、メールアドレス)の情報が必要です。
「連絡先情報」の項目でご案内しましたが、ドメインの登録情報は公開情報となります。
ドメイン名をWHOISというシステムで検索すると、登録者の情報を確認することができます。
個人情報を公開したくない場合は、「代理公開」のサービスを提供している取得業者を選びましょう。
「.」の右側の「.com」や「.co.jp」を「トップレベルドメイン」と呼びます。
以前は、「トップレベルドメイン」の用途がそれぞれ明確に分かれていましたが、最近では、いくつかの「トップレベルドメイン」を除き、自分の好きな「トップレベルドメイン」を選択することが可能です。
以下が、「トップレベルドメイン」の代表的なものとなります。
- .com
- .net
- .info
- .jp
- .co.jp(※法人あたり1アドレスのみ取得可能、個人はNG)
インターネットを使う際には検索エンジンから見つけたい情報のキーワードでたどり着くことが多いので、あまり気にすることはないかもしれませんが、運営する立場からは、ドメイン名も重要なサイトの一部。
自分がサイトにイメージする名前を付けたいですね。
尚、レンタルサーバー会社の方でもドメインを取得できますが、専門のドメイン登録業者よりも、若干、料金が高い事が多いです。
基本的に、毎年、更新が発生しますので、管理をシンプルにしたい場合は、レンタルサーバーと一緒に契約した方が良いでしょう。
レンタルサーバーの契約
WEBサイトを公開するには、そのデータをインターネットに繋がったコンピューター(サーバー)にアップする必要があります。
自分でサーバーを構築することも可能ですが、構築や運営、管理に専門的な知識が必要です。
WEBサイトの公開であれば、レンタルサーバーを契約することが一般的だと思います。
レンタルサーバーの契約は難しくありません。
契約するプランを選び、申し込み手続きを行うだけです。
この際、予めドメイン名を契約している必要があります。
レンタルサーバー会社でドメインを取得できる場合は、ドメインも一緒に申し込むことが可能です。
また、支払いは前払いが多いですので、すぐに作業を開始したい場合は、クレジットカードで支払い手続きを行った方が良いでしょう。
銀行振り込みやコンビニ収納ですと、入金の確認に2~3日かかる場合があります。
ただし、無料期間を設定しているレンタルサーバーもありますので、この場合は入金状況に関わらずすぐにサーバーを利用することができます。
必要な費用は、初期設定費用と利用料金です。利用料金は月額で案内されていることが多いですが、年払いにすると割引になる事があります。
初期設定費用については、利用料金を年払いにすると無料になるなどのキャンペーンを行っていることがありますので、料金案内のページを良く確認してみて下さい。
ところで、レンタルサーバーと言っても、多数のサービスがありますので、どのサーバーを選べばよいかわからないと思います。
WordPressでWEBサイトを作成するのですから、WordPressに対応しているサーバーである事は大前提です。
WordPressに対応していないサーバーはほとんどないと思いますが、ご自身で探す場合には念のため、確認するようにして下さい。
当サイトでは、WordPressのインストールが簡単な以下のサーバーをお勧めしています。
- ヘテムル(ベーシックプラン)
- さくらのレンタルサーバ
- エックスサーバー
- wpXレンタルサーバー
- シックスコア
- コアサーバー
- CPI(シェアードプランACE01)
その他、多数ありますので、制作するWEBサイトに合わせて選択しましょう。
現在、サーバーのSSL対応が必要になりますので、SSLの費用も確認しましょう。
無料で利用できるサーバーもありますが、ECサイトやサービス料金の決済にクレジットカードを使う場合には、決済会社の指定で無料のSSLでは対応できない事があります。
また、アダルトサイトなどWEBサイトの内容によっては、レンタルサーバー会社の方で利用制限がある場合がありますので、特殊な情報をアップロードする場合には、事前に確認した方が良いでしょう。
WordPressであってもFTPソフトは必要
FTPソフトは正式には「FTPクライアントソフトウェア」と呼ばれます。
FTPは「File Transfar Protocol」の略で「ファイル転送の手順」という意味になりますが、平たく言うと「インターネット上でファイルの転送を行う為の通信手順」です。
WEBサイトのサーバーとはインターネットを介して接続しますので、FTPソフトを使って、パソコンとWEBサイト サーバーとのファイルのやり取りを行います。
WordPressは、ほとんどの機能を「ダッシュボード」と呼ばれる管理画面から操作することができます。
テーマやプラグインのインストールも基本的に「ダッシュボード」から行う事ができますので、WEBサイトの運営でFTPソフトを使う場面はほとんどありません。
しかし、データや構成ファイルのバックアップ、「外観≫テーマの編集」でPHPファイルを編集した際にトラブルが発生した際には、FTPソフト経由で操作した方が簡単で早い事があります。
レンタルサーバーによっては、管理画面からファイルの操作を行う事ができますが、使い勝手がイマイチの事が多いです。
FTPソフトであれば、普段、パソコンで使用しているファイル操作でファイルの操作を行う事ができますので、インストールしておいた方が良いでしょう。
「FFFTP」という無料で使えるオープンソースのFTPソフトがありますので、こちらを利用すると良いでしょう。
FTPソフトでサーバーに接続するには、以下の情報が必要になります。
レンタルサーバーの契約情報や管理画面で予め設定されている場合と、自分でFTP用のIDとパスワードを設定する場合があります。
- FTPサーバー名
- FTPユーザー名(アカウント名)
- FTPパスワード
まとめ
WordPressでWEBサイトを作成するには以上の環境が必要になります。
ドメインもサーバーも申し込むだけですので、上記に従って作業してください。