前編では、WordPressの導入前の準備や予備知識をお伝えいたしました。
後半では、具体的にドメインの取得やサーバーの契約、WordPressのインストール方法についてご紹介します。
コンテンツ
独自ドメインの取得
「ドメイン」と言われ、皆様、ピンとくるでしょうか?
全くの初心者の方は、「???」だと思います。
英語の「DOMAIN」は、領地、領土、領域など、全体の中の一部分を定義する単語です。
インターネット上で「ドメイン」といった場合、インターネットの領域の中の一部分を指すことになります。
そして、インターネット上でWEBサイトを表示するための住所の様なものです。
当サイトの場合ですと、「1-page.biz」の部分になります。
後半の「.biz」の部分はトップレベルドメインと呼ばれ、用途に応じた分野別と国や地域を表す国別とがあります。
代表的なトップレベルドメインは、「.com」「.net」「.info」「.org」「.jp」「.co.jp」などがあります。
登録する際は、「自分の好きな文字列」+「トップレベルドメイン」を組み合わせた文字列で登録します。
同じ文字列は登録することができず、早い者勝ちとなります。(但し、商標権が設定されている文字列の場合は、商標権者が優先されます。)
トップレベルドメインはそれぞれ用途に応じた使い方があるのですが、現在は、あまり厳格に運用されておらず、ゴロが良い文字列を登録するケースもあります。
ドメインは、レンタルサーバーの契約時にサーバーと一緒に契約することもできますが、ドメイン管理業者に比べ、費用が若干高い傾向があります。
また、将来的に複数のドメインを使う可能性がある場合は、ドメイン管理業者を利用すると、複数のドメインを一元管理することができます。
契約期間は最低1年から10年までの年単位になり、複数年契約をすると、割引になる事があります。
ドメインについて詳しくは、「ドメイン名は早い者勝ち」も併せてご参照下さい。
レンタルサーバーを契約する
インターネットでWEBサイトを公開するには、サイトのデータを格納するための、インターネットに接続されたサーバーが必要になります。
自前でサーバーを用意して接続することも可能ですが、多大な費用が掛かりますので、レンタルサーバーを利用することが一般的です。
レンタルサーバーにはいくつか種類があるのですが、多くの方が利用しているのは、1台のサーバーに複数のサイトが格納される「共用サーバー」と言われるものです。
1台のサーバーを複数のWEBサイトで共有しますので、サーバーに大きな負荷をかけるようなサイトの場合は制限がかけられることがあります。
WordPressで一般的なWEBサイトを運営する場合は、そこまで大きな負荷がかかる事は考えられませんので、初心者の方は気にする必要はありません。
レンタルサーバーを契約する時の注意点
費用を押さえたいからと安いプランを選択すると、表示速度が遅い、システム障害が起きやすい、サポートが受けられにくいなどの傾向があります。
同じレンタルサーバー会社でも、最安値のプランの場合は動作が遅くなる傾向がありますので、WEBサイトの用途と予算に合わせたレンタルサーバーを契約しましょう。
WordPressでWEBサイトを構築する場合には、WordPressに対応していることを明記しているサーバーを選択します。
最近では、WordPressの自動インストール機能を用意しているレンタルサーバーが多いです。
インストールは何度も行う操作ではありませんが、初心者の方は自動インストール機能を利用した方が良いでしょう。
WordPressのインストールについては、「WordPressのインストール」を参照してください。
また、管理画面の使い勝手もレンタルサーバーによって異なります。
多くのレンタルサーバーでは、サイト上に操作マニュアルを公開していますので、管理画面のキャプチャー画像から使い勝手を確認しましょう。
契約については、レンタルサーバーのホームページから行う事ができます。
クレジットカード決済を選択すれば、即座に利用可能となるサーバーが多いので、すぐに使いたい場合はクレジットカード決済を選択します。
2週間程度の無料お試し期間を用意しているレンタルサーバーもありますので、無料期間を利用していくつかのレンタルサーバーを試すこともできます。
無料お試し期間のあるレンタルサーバーの場合は、銀行振込でもすぐにレンタルサーバーを利用できるようになります。
独自ドメインをレンタルサーバーに設定する
サーバーの契約が完了しましたら、独自ドメインの設定を行います。
独自ドメインで契約したレンタルサーバーを表示するには、レンタルサーバー指定のDNSアドレスをドメインに設定します。
ドメインを取得した状態では、ドメイン管理業者の仮のDNSアドレスが選択されていますので、ドメインの管理画面にログインして、「DNSアドレスの変更」という項目から設定しましょう。
オススメのレンタルサーバー
WordPressでWEBサイトを構築するための、オススメのレンタルサーバーを以下にご案内します。
- ヘテムル(ベーシック)
- さくらのレンタルサーバ
- CPI(シェアードプランACE01)
- エックスサーバー
- wpXレンタルサーバー
- シックスコア
- コアサーバー
WordPressオススメ書籍
インターネットで検索すれば大抵の情報は得られますが、検索キーワードが思いつかないとなかなか目的の情報にたどり着けない事もあります。
WordPressの入門書を手元に置いておくと、わからない事があったときに安心です。
ブログ、コーポレートサイト、ECサイトなど、WEBサイトのテーマごとに作成方法を紹介している書籍もあります。
本当によくわかるWordPressの教科書
著者:赤司 達彦
価格:¥1,685
単行本: 272ページ
発売日:2018/2/24
出版社:SBクリエイティブ
世界一わかりやすいWordPress 導入とサイト制作の教科書
著者:安藤 篤史、岡本 秀高、古賀 海人、深沢 幸治郎
価格:¥2,570
大型本:272ページ
発売日:2017/6/17
出版社:技術評論社
いちばんやさしいWordPressの教本第3版
著者:石川栄和、大串 肇
価格:¥1,706
単行本: 256ページ
発売日:2017/2/24
出版社: インプレス
WordPress 仕事の現場でサッと使える! デザイン教科書
著者:中島 真洋
価格:¥3,002
大型本:368ページ
発売日:2015/06/23
出版社:技術評論社
WordPressレッスンブック HTML5&CSS準拠
著者:エビスコム
価格:¥3,024
単行本: 320ページ
発売日:2014/6/18
出版社:ソシム
まとめ
WordPressは慣れてしまえば非常に使い勝手が良いのですが、設定項目が多く、慣れるまでは戸惑う事が多いかもしれません。
設定項目は多いですが、すべてを覚える必要はありませんので、ポイントを押さえながらWEBサイトの制作を進めましょう。
インストールが完了すれば、あとは設定を進めていくだけです。
間違った操作をしても、元に戻せばよいだけですので、試行錯誤しながらでも、まずは設定を進めましょう。